『クローズ外構だと圧迫感を感じるし、オープン外構ではプライバシーが心配…』
そういったお悩みをもつお客様に人気なのが【セミクローズ外構】です。
防犯性とプライバシー保護、開放感とデザイン性、そして適度な囲い・仕切りで暮らしやすさも叶えるため、クローズ外構とオープン外構のいいとこ取りをしたいというお客様にぴったりの外構デザインです。
本日は堺市を中心に大阪府下でよく取り入れられている【セミクローズ外構】について、弊社の施工事例の写真とともに紹介していきます。
セミクローズ外構とは?

お家の印象を決定づける外構は、デザインによって大きく3つのスタイルに分けられます。
それが『オープン外構』『クローズ外構』、そして両者の良いとこ取りをした『セミクローズ外構』です。
🏠オープン外構: 敷地の境界にフェンスや門扉などをほとんど設けず、開放感を重視したスタイルです。
🏠クローズ外構: 高い塀や門扉、目隠しフェンスなどでで敷地全体を完全に囲み、高いプライバシーと防犯性を確保したスタイルです。
では、この2つの中間に位置するセミクローズ外構とは具体的にどのようなものでしょうか?
セミクローズ外構の最大の魅力は、「適度な開放感と安心感の両立」です。
道路に面したアプローチや駐車場の一部をあえて開けつつ、リビング前などプライベートな空間には、圧迫感の少ないデザイン性の高いフェンスや塀を効果的に配置します。
これにより、クローズ外構のような重厚さを避けながら、外部からの視線をシャットアウトすることができるという、理想のバランスをかなえる外構スタイルと言えるかと思います。
当社がこれまでに外構工事を施工してきたなかでも、”プライバシーを守りつつ明るく開放的な印象を求める” お客様に人気のスタイルとなっています。
セミクローズド外構のメリットとデメリット

セミクローズ外構が人気の理由は何でしょうか?ここでは、具体的なメリットと、採用前に知っておくべき注意点をご紹介します。
👉セミクローズ外構の主なメリット
| プライバシーと安心感の確保 | 敷地全体を囲わないものの、目隠しフェンスや塀を効果的に配置することで、リビングや庭などプライベート空間への視線をしっかりと遮断できます。 |
| 開放感を維持しつつ防犯性向上 | 完全に閉じないため、死角が少なくなり防犯性が高まります。また、夜間はライトを設置することで、アプローチや駐車場を明るく照らし、不審者の侵入を防ぐ効果も期待できます。 |
| 外構工事の費用を抑えやすい | クローズ外構のように敷地全体を完全に囲う必要がないため、構造物やフェンスの量を抑えられ、その分費用が比較的安価になる傾向があります。 |
| デザインの自由度が高い | フェンスや門扉をお好みの素材・サイズを選びやすく、植栽や砂利などの組み合わせ次第で個性的でおしゃれなデザインを実現できます。 |
上記のように、セミクローズ外構はバランスの取れたスタイルですが、一方で注意点もあります。
👉おさえておきたい注意点
| オープン外構より費用と工事期間がかかる | 当然ながら、フェンスや門柱などの構造物をほとんど設置しないオープン外構と比較すると、設計や外構工事にかかる費用は高くなり、その分工事期間も長くなります。予算やスケジュールに無理がないか、事前にしっかりと確認が必要です。 |
| デザインのバランスが難しい | ただ部分的に囲うだけでは、かえって中途半端な印象になりかねません。駐車場やアプローチの位置、建物の配置などを総合的に考慮し、お住まいの地域の街並みに調和するような高いデザインセンスと専門性が求められます。信頼できる業者選びが重要になります。 |
| 動線が制限される場合がある | 部分的に門柱やフェンスを設置するため、車の出入りや玄関へのアプローチが少し遠回りになることがあります。 |
| 視線対策が不十分になる可能性 | クローズ外構ほど囲わないため、視線の遮りが足りず思ったより目線が気になる場合や、夜は室内の明かりで中が見えやすいと感じるケースもあります。植栽+ライティング計画で対策したり、視線を遮りたい場所をしっかりと把握しておくことが大切です。 |
といったように注意点もありますが、デメリットはほとんどが設計でカバーができるので、以上の点からも、セミクローズ外構はとてもメリットの多い外構と言えると思います💡
堺市近郊や大阪市などの気候・土地柄に合わせたセミクローズド外構の設計ポイント

外構工事のデザインは、地域の気候や立地条件によって最適解が変わります。
特に大阪市や堺市のような都市部や住宅密集地域では、以下の3つのポイントが重要になります。
👉 密集地におけるプライバシー確保と採光のバランス
大阪市内や堺市の住宅密集地では、隣家との距離が近く、目隠しフェンスを採用したいという要望が多くあります。しかし、ただ高い壁を設けると圧迫感が生まれてしまいます。
◆ 採光を考慮したデザイン : 風を通し光を取り込めるルーバータイプのフェンスや、採光性のある半透明な素材を選ぶことで、プライバシーを守りながらも庭やリビングを暗くしません。
◆ おしゃれな空間演出 : 高い壁の前には、シンボルツリーなどの植栽を配置し、立体感と自然な癒やしをプラスする工夫を凝らすことで、圧迫感を感じさせない効果もあるほか、一気におしゃれな雰囲気を演出できます。
リビングや庭など、視線が特に気になるところに限定して目隠しフェンスを設置し、それ以外のアプローチや駐車場は低めのフェンスや植栽で「適度に開放」するのがおすすめです。

👉 強風・ヒートアイランド対策
大阪湾に近い地域では、台風や季節風の対策も重要です。
また、都市部特有のヒートアイランド現象や、夏場の暑さ対策として、外構の「風通し」も重要です。
◆ 耐久性の高い素材選び : 強風や強い日差しに耐えうる耐久性の高いフェンスや門柱の素材を選び、基礎を強固にすることが、長期的に安心できる外構の基本です。
◆ 温度上昇を抑える工夫 : 都市部はヒートアイランド現象の影響を受けやすいです。庭やアプローチに保水性のある天然砂利や芝生を敷いたり、日陰を作る植栽を計画的に導入したりすることで、照り返しを抑え、体感温度を下げる効果が期待できます。

👉 防犯性を高めるスマートなライトアップ計画
都市部や夜間に人通りが少なくなる住宅地では防犯対策は必須です。大阪市・堺市ではまさにそれに当たるため、しっかりと対策をたてておきたいものです。
◆ 人感センサーライトの活用 : 不審者が侵入しやすいアプローチや駐車場には、人感センサー付きのライトを設置することで外部からの視線(監視の目)を逆手にとり、侵入しにくい環境を作ります。
◆ 質感・素材による境界明示 : 異なる素材の塀やフェンスを使い分けることで、「ここから先はプライベート空間である」という境界を明確にしつつ、閉鎖的な印象を与えないおしゃれなデザインに仕上げます。当社の外構工事の中でも、この「魅せる防犯」は非常に好評です。
◆ 映えるライトアップ : 建物を美しく照らすアップライトや、フットライトによる間接照明は、防犯対策をしつつ、夜間の外構をグッとおしゃれに見せる一石二鳥の対策です。
さらにライトによる演出で、壁やフェンスの重さを感じさせない、軽やかな印象を保ちます。当社の施工例でも人気の高い手法です。

セミクローズ外構のコストと工事期間

セミクローズ外構の工事にかかる総費用は、オープン外構(最も安価)とクローズ外構(最も高価)の間に位置しますが、一般的に、新築住宅の外構工事費用は住宅本体価格の5%〜10%程度が目安とされています。
外構工事もデザインや仕様によって費用と工事期間に大きな幅があるため、予算をオーバーしないためにも、費用を左右する要因を理解し、計画を立てることが重要です。
👉費用を大きく左右する主な要因と、
予算を抑えながら、機能的でおしゃれな外構にする工夫
◆ 使用する商品と素材のグレード : 門柱・門扉・フェンス・タイルなどをデザイン性の高いアルミ鋳物や天然石・高級タイル、電動門扉など、高級な素材や設備を選ぶと、一気に単価が上がります。
◆ 造作より“規格品+組み合わせ”でコストダウン : 完全オーダーではなく規格品のフェンスや既製門柱+化粧パネルなど、既成の商品を組み合わせて“造作風”に見せると、費用と施工時間を大幅に削減できます。
◆ 主役部分にだけ良い素材を使う : 高価なタイルなどを使う際に、門まわり・アプローチなど“主役部分”だけに使用し、その他はメイン部分に合った素材を使用するなどの工夫を施すことでコストダウンが叶います。
◆ 設備と植栽 : 夜間のライトアップを広範囲に施す場合や、大規模な植栽計画(造園)を含む場合はコストがかかりがちです。
全面ライトアップではなく、シンボルツリーや門柱の足元、アプローチの導線のみなど、数灯だけでもライトアップ効果はあり、夜の印象は大きく変わります。
👉工事期間の目安と変動要因
工事期間は、外構の規模にもよりますが、数週間から1ヶ月半程度が目安ですが、以下のような要因で工事期間は変動します。
◆ 天候の影響 : 駐車場のコンクリート打設や土を扱う植栽工事は、雨天により作業が遅れ、工事期間が延びる最大の要因となります。
◆ 規模とデザイン : 複雑なデザインや、オーダーメイドの部材・フェンスを多用する場合、設計期間や納品期間が長くかかります。
工事期間は内容や天候によって変動しますが、最適な品質を確保するため、無理のない工程管理を行っています。
正確な期間はプラン確定後にご案内していますが余裕をもったスケジュールでの計画をおすすめしています。
まとめ
今回は、今人気の『セミクローズ外構』について、その定義から堺市、大阪市を中心とした設計ポイント、そして気になる費用の目安や工事期間までをご紹介しました。
セミクローズ外構は、プライバシー性と開放感の“いいとこ取り”ができるスタイル。
どの部分にどういった素材を組み合わせると自然でおしゃれに仕上がるのか、どこを囲いどこをオープンにすると理想の印象を保つことができるのか、これは私たちプロの得意分野です。
また、地域特有の特徴も踏まえつつ、コストを抑えながら機能性とデザイン性を両立した外構づくりの設計をご提案できることも地域の工務店ならではの強みだと思っています。
大阪市・堺市エリアで新築やリフォームの外構工事をご検討中でしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
お客様にとって快適な住み心地をかなえるためのお手伝いをさせていただきます🏠